諦めが常な童貞ムノテンチョ
とある漫画に書いてあったんですよ。
26を超えてなお童貞の者は一生童貞だと。
26…
ぼくは早生まれなのでまだ23歳ですが、26になるまであと3年…。
長いような短いような…。
……。
僕は童貞なのですが、幸いなことに童貞っぽくないと言われます。
なので、童貞だから〜というようなフィルターで弾かれることはありません。
ですが、童貞っぽくないということは童貞を言い訳にして相手にエスコートしてもらうという奇跡のコマンドを使用することが難しいことも意味します。
となると、童貞喪失のために人一倍勉強し、努力する必要があるのですが、やる気がかけらも出ない。
童貞は捨てたいのですが、自ら努力することに酷く後ろ向きなのです。
メンタルが弱い。
童貞を捨てるためにはいくつもの失敗を経験しなくてはならない。
それが酷く億劫なのです。
生まれて23年もすれば自分の本質がなんとなく分かってみきりがついてしまいます。
そんなみきりに対し、行動して自身の無意識のうちに築いた壁を壊していく、限界を超えることが大切なのもなんとなく分かるのですが、そこまでしようとはどうしても思えないのです。
トラウマがあるわけでもないし、何か動けない理由があるわけでもない。
ただなんとなく面倒で、やる気が出ない。
我ながら情けないものです。
昨晩、チャットで知り合った子と電話をしていた際、「フリーの時だったら童貞捨てに来てもいいよ。相手してあげる。」と言われました。
なんともまあキュンとするセリフですね。
あまりにも自分が童貞であることを卑下した結果同情しての発言だと重々承知ですが、そのセリフにめっちゃキュンとしてしまいました。
でと同時にそれは叶わぬ話だなとすぐに諦めの感情が芽生えました。
僕は関東、彼女は九州に住んでいるので、中々彼女の元へと行くのにも時間とお金を要します。
風俗に行ったと思えば、金銭面的には大したコストではなく大チャンスと言えるかもしれませんが、でも、やっぱり僕は動かない。
お金はある。時間はない。でも死ぬほど努力してなんとか時間を作り上げれば、出来ないことでもない。
でも僕はそう言われた事実だけ受け止め、希望は心の中で軽く受け流しました。
これが近場の子なら……そんなことを言い訳に何をするでもなく布団でぼーっとしている。
そんなムノテンチョでした。